症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2025/08/10 (日)

夏の疲れを癒して秋にそなえる

8月7日に立秋、23日には処暑を迎え、歴の上ではいよいよ夏も終盤ですね。
今年は梅雨が短く猛暑の夏になった為、楽しむ時間を満喫できた方も、夏の疲れがどっと出ている方もいらっしゃるかもしれません。暑さは続きそうですが、季節はこれから徐々に秋へと移り変わります。

秋になると調子を崩す方はとくに、夏のダメージの修復が肝心!
今日からの過ごし方で、穏やかな秋を迎えられますように。
夏のダメージと秋への影響
紫外線・冷房・発汗による陰液(潤い)の消耗
秋以降に起こりやすい不調
 □ 煩躁(イライラ、落ち着かない)
 □ 空咳
 □ アレルギー症状(喘息、花粉症、アトピー)
 □ 皮膚の乾燥、痒み
 □ 抜け毛、髪のパサつき
 □ 便秘

夏の強い紫外線、一日中つけっぱなしの冷房、猛暑・熱帯夜による発汗は、いずれも体内の潤い成分「陰液(血液やリンパ液、体液など)」を消耗しています。
肌や髪の毛の乾燥がすでに気になっている方もいらっしゃるはず。それは身体からの乾燥SOSです。

目に見えて分かりやすい肌や髪の毛は保湿剤などで外側から対処する方法もありますが、乾燥は内側から根深く進行中。軽視していると秋以降、他の不調に繋がる場合もあります。
 
*まずは心の潤い補給から
潤い不足は心にも影響し、イライラや不安、不眠に繋がることも。
秋を迎える前に、心にたまった気掛かりな事や心配事、不安な事などを書き出してみましょう。

考えて解決できること?
行動で解決できること?
誰かに相談した方がよいこと?
分類できないことは、家族や友人、漢方みず堂の相談員に話してみると、ほっと心が軽くなるかも。

毎日3行、楽しかった・嬉しかった・幸せを感じたことを書くのも、心が潤いで満ちていきます♪
大声で笑ったり歌ったりするのも、余分な熱の発散に◎
 
*食べ物で潤い補給+炎症の鎮静
潤いを補う食材を毎日の食事に取り入れて、内側からしっとりと。

[白キクラゲ、山芋、レンコン、マイタケ、クコの実、黒ゴマ、黒豆、クルミ、松の実、アサリ、イカ、エビ、ホタテ、豚肉、鴨肉、卵(黄身)、ツバメの巣、リンゴ、ナシ、モモ など]

悠楽然 美容ドリンクは潤いを補う成分がギュッと濃縮されていて、手軽で美味しくオススメです!


赤みやほてりなど体内の炎症がある方は、清熱作用のある食材もプラスすると◎

[小豆、ハトムギ、セロリ、トマト、ナス、冬瓜、豆腐、牡蠣、昆布、シジミ、キウイフルーツ、柿、イチジク など]
 
*潤いを行き渡らせる運動
潤いは補うだけではなく、全身へ行き渡らせて初めて効果を発揮するもの。
1日中座りっぱなしの方は、1~1.5時間ごとにやると効果的!

● スクワット …… 1セット 10回
● もも上げ ……… 1セット 50回
● かかと落とし … 1セット 10回
 
*夏より早く寝る
夏は夜更かししても元気だった方も、これから陰の気が増す季節。身体は「動」より「静」を求めます。

夏より10分でも15分でも早く寝るのがオススメ。

23~3時の間は、解毒と補陰の時間帯。可能なら、ここでぐっすり眠れると心も身体も喜びます♪