症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2025/05/07 (水)

自然を感じる

5月の連休も終わり、新生活にも少しずつ慣れてきた頃。

さわやかな新緑に癒される日もあれば、しとしと降り続く雨に心うるおす日も。
季節の変化に負けず、自然に身を任せ季節の移り変わりを楽しんでみてくださいね。


さて、今回は、弊社社長の河端の文章をご紹介したいと思います。
「オリーブスカイ新聞」に寄稿したコラムです。

皆さんは、季節を表す言葉で、二十四節季と七十二候というのはご存知でしょうか?
二十四節季はわりとなじみがありますが、七十二候はあまり馴染がないのかもしれません。

春夏秋冬をそれぞれ6つに分けたものが二十四節季。
その二十四節季をさらに5日ごとに区切って72に分けたものが七十二候となります。
この時期の各節季と候は、以下の通りです。
☆立夏(5/5~5/19頃):夏の始まりの時期で、一年で一番過ごしやすい時期

・立夏初候(蛙始鳴(かわずはじめてなく)5/5~5/9頃)
 冬眠から目覚めたカエルが元気に活動し始める時期

・立夏次候(蚯蚓出(みみずいずる)5/10~5/14頃)
 冬眠していた蚯蚓が這い出てくる時期

・立夏末候(竹笋生(たけのこしょうず)5/15~5/19頃)
 タケノコがひょっこり顔を出す頃
☆小満(5/20~6/4頃):あらゆる生命が満ち満ちていく時期

・小満初候(蚕起食桑(かいこくわをはむ)5/20~5/25頃)
 蚕が桑の葉をたくさん食べて成長する頃

・小満次候(紅花栄(べにばなさかう)5/26~5/30頃)
 あたり一面に紅花が咲く頃

・小満末候(麦秋至(むぎのときいたる)5/31~6/4頃)
 麦が熟し金色の穂をつける頃

いかがでしょうか?

昔の人たちの、自然に対する観察能力というのは大変素晴らしいものですね。

自然の生命の営みのすばらしさを感じながら、自分が今、命がある事に感謝して、
日々有り難くさわやかに生きたいものですね。

あるのが難しい。だからありがたい。

禅の本領は「さわやかさ」との事のようです。

合掌

目を向ければ、ひと月の中でも様々な変化が起こっているものです。

あるがままに受け止めて、自然を楽しむ。

毎日が素敵な1日となりますように。