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『当たり前のことを当たり前に 』

カテゴリー:漢方コラム
漢方コラム
漢方みず堂の漢方専門相談員が漢方にまつわるお話をしています。
それぞれの個性あるコラムをどうぞお楽しみください。
『当たり前のことを当たり前に 』

過ごすことです。掃除や洗濯、料理などの家事。身支度や服装を整えること。おはよう、お疲れ様です、いただきます、ごちそうさま、日々の挨拶。ありがとう、ごめんなさいの言葉。笑顔。夜はおやすみなさいと一日への感謝。昔の私は、この日常をおざなりにしていました。やることがいっぱいだから掃除は後回し!食事は外食でいいや。洗濯物はたたまないで干したまま取って着た方が時短だ!(笑)など。


そんな私でしたが、今では大好きになったこの言葉を、私なりに大きく2つの意味で捉えています。


まずは、私たちの内面に対する変化。日々を丁寧に過ごす動作が私たちを成長させてくれること。ある本に、『意志力』を科学的に分析した結果、意志力は筋肉と同じようにトレーニングで鍛えることができると書かれていました。もっと運動するという目標に対して腹筋を5回だけでも毎日やる、といった目標に関係した行動はもちろん、全く関係ない簡単なことでも毎日続けることで、意志力のトレーニングになります。つまり、例えば掃除を毎日続けるとか挨拶を必ずするとか、日常を丁寧に過ごすことで、困難な問題にもくじけない意志の強い人間になれるということ。毎日の積み重ねがその人をつくる、ということは科学的にも実証されているようです。


もう一つは、私たちが自分ではどうしようもないことに対する変化。日々を丁寧に過ごす事で運気が上がり、「なんだか運がいいな」と感じるちょっとしたことが日常の中で増えてきたり、難しい悩みごとが自然と解決に向かったり。それは、運気という言葉で表されることもあれば、神様と考える人もいますし、サムシンググレートと捉えられることもあります。その辺りは人によって違うものですが、目に見えなくても確かに存在するものだと思います。


病気は、自分で自分を治す力〓自然治癒力の低下が一番の原因ですが、それは心や生活の乱れにより起こります。全ての病気は、ある意味「生活習慣」病です。だからこそ、この心を鍛え運気を良くする習慣が大切です。心を鍛えることで生活の乱れも起こりにくくなり、気持ちも安定する。そうして運気が良くなることでまた素直にこの世界に感謝できる、笑顔が増える。好循環ですね!


この時期は、五月病なんて言葉があるくらい、気持ちが不安定になりやすく落ち込みやすい時期ですよね。周りが敵ばかりに見えてしまったり、どうして自分ばかりという気持ちになってしまったり。自分ではどうしようもない問題があるときに、できることは全部やり尽くし、もう充分に悩んだら、あとはくよくよする代わりに、ひたすら掃除をしたり、身近な人に改めて感謝を伝えたりしてみてはいかがでしょうか。「悩まない」という決心だけだと、結局悩み事が頭から離れずいつまでも考えてしまうこともありますが、掃除や挨拶といった行動をすることで体を動かすリフレッシュにもなりますし、自分の力・運気が高まり間接的にも悩み事の解決に近づいていくことになります。私自身、落ち込みやすい性格ですが、そんなときこそ、マイナス思考をしている暇なんてないくらい徹底的に!掃除をしてみたり、一緒に住む主人や離れて暮らす母に感謝の思いを伝えてみたりします。一緒に「当たり前のことを当たり前に」、してみませんか?


 


(河野亜由美)


このコラムは漢方みず堂暦2016年5月号に掲載されたものです。
漢方みず堂暦は毎月1日に発し、漢方みず堂各店舗にて無料で配布しております。
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