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『太陽みたいな彼女』

カテゴリー:漢方コラム
漢方コラム
漢方みず堂の漢方専門相談員が漢方にまつわるお話をしています。
それぞれの個性あるコラムをどうぞお楽しみください。
『太陽みたいな彼女』

私の大切で大好きな友人の話です。


彼女はとても明るく行動的。学生の頃は、クラスの中心で人気者。大人になった今は娘さんの部活動の会長。「何の話をしてみんなを笑わせようか、いつも考えている」サービス精神旺盛で、人を喜ばせるのが好きな太陽みたいで素敵な女性です。親しくない周りの方には、彼女の事を悩みとは無縁。そんな風に映っているのではないでしょうか。しかし、見た目とは違い、真面目で繊細、気が小さいところも。だからでしょう。時々、情緒不安定になる一面も。


5年以上前だったと思います。精神的にひどくまいってしまった彼女は、動悸がひどくなり、数日布団から起き上がれないほどに。その時期は、気分が上がったり下がったり。数か所病院へも行きましたが、「異常なし」と言われたり、症状を抑える薬を服用しても又辛くなる。そんな時に出会った漢方。それから、私の目には、徐々に調子がよくなっているように見えました。当時、調剤薬局のスタッフだった私に、相談員と漢方薬の素晴らしさを切々と話してくれました。その時、教わったという話を紹介します。


「動悸がひどくなったり、イライラしてきたら、“ありがとう”と何度も唱えてみてごらん。本当に思ってなくていいから。心は後からついてくるよ。」


言葉は言霊といいますよね。すべてのことに感謝。苦しいことがあっても感謝。


「悩んでも、今、答えが出ない事は考えないようにする。」


人は、過去を後悔し、未来を憂うもの。まだおこってもいないことでクヨクヨするなんて勿体ないですよね。


「毎日深呼吸。丹田を鍛えれば心も強くなるよ。」


丹田とはへそから三本指分下の所。丹田は気が集まる場所と言われています。インドのヨガで用いられる「クンバハカ法」のやり方です。


1.背筋を伸ばして浅く腰掛ける。

2.息を吐く。おなかをへこませ、10~15秒かけてゆっくりと。

3.息を吐ききったら、肛門をキュッとしめる。

4.息を吸う。スーッと早くしても良い。

5.息を吸いきったら、肛門をキュッとしめる。

目に見えない自律神経のバランスを調整します。「長息」こそ「長生き」のもとです。


彼女の辛い時期、何故彼女はこんなに苦しまなければならないのか、事後報告の話を聞くだけの私は、何もできなくて情けなく思ったものでした。


でも彼女はこう話してくれました。


「辛いこと、悲しいこと試練もあるけれど、人は楽しむ為に生まれてきたんだよ。何事も楽しまなきゃ。」


「もう40歳じゃなくて、まだ40歳。それに若い時より今が楽しい。今の自分が好き。」


微笑む彼女は輝いていました。


最近は、家族や周りの支えで、何より素直な彼女は落ち着きを取り戻し、ますますパワーアップ。


感謝の心を持って、マイナスをプラスに。人生を楽しめるといいですね。


(池田 恵子)


このコラムは漢方みず堂暦2016年4月号に掲載されたものです。
漢方みず堂暦は毎月1日に発し、漢方みず堂各店舗にて無料で配布しております。
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