「みず堂のなるほど漢方塾」~年末年始の常備薬~
- RKB毎日放送「みず堂のなるほど漢方塾」
- 毎週日曜日「サンデースイングライフ」内にて午前11時45分ごろからお送りしている「みず堂のなるほど漢方塾」の内容を一部改訂して掲載しています。
- 「年末年始の常備薬」2015/12/20放送分
中嶋さん)河端先生、あかね先生よろしくお願いします。
河端・福田)よろしくお願いします。
中嶋さん)先週は目の症状についてお伺いしましたが、目にもいい漢方があるというのは驚きでした。
河端)目の症状に良く使うクコの実と菊の花が入っている杞菊地黄丸はこれからの高齢化社会では活躍する漢方薬になるのではないかと思います。
中嶋さん)結構身近なものが漢方には使われているんですね。さて今日は年末年始の常備薬についてということですね。
福田)これから年末年始にかけては風邪も流行りますし、病院もお休みだったり混雑したりします。そんな時に薬箱にあると役立つ漢方薬をご紹介していきます。
中嶋さん)それはありがたいですね。
河端)まず、風邪の時の漢方薬と言えば葛根湯ですね。風邪は引きはじめが肝心で何となく風邪っぽい、ぞくぞくする、体がこわばる感じがするときに早めに飲むといい漢方です。
福田)小さなお子さんの高熱には葛根湯ではなく麻黄湯という漢方が効果的です。インフルエンザの時も我が家は麻黄湯で治します。
中嶋さん)そうなんですね~
河端)そして70歳を過ぎた方の風邪の場合や、体力がない方の風邪の場合は葛根湯は逆効果です。その場合は、麻黄附子細辛湯がいいですね。
中嶋さん)なるほど、風邪の引き始めは葛根湯、高熱のお子さんには麻黄湯、それから高齢者や体力がない方は・・・・
河端・福田)麻黄附子細辛湯!
中嶋さん)そう、それでしたね!他に薬箱に入れておく漢方のおすすめはありますか?
福田)やはり年末年始なので、飲みすぎに役立つ、黄連解毒湯と五苓散ですね。
河端)お酒を飲む前に黄連解毒湯という肝臓の解毒作用を高める漢方を飲んで、翌朝は溜まったお酒をすっきりだしてくれる五苓散を飲むといいです。
中嶋さん)ついつい皆集まるとお酒も食事も進みますよね。そんな時には心強いですね。
福田)そうですね。食べ過ぎ、胃もたれには半夏瀉心湯もあるといいですね。
中嶋さん)いつもは体質改善の漢方薬のお話が多いですが、風邪や二日酔いの時にさっと飲む漢方薬もあるんですね。
河端)そうですね。だいたいご自分のパターンがあると思いますので、ご相談いただければぴったりの漢方薬お選びしますので常備しておかれると安心ですね。
福田)とにかく自己判断せず、自分の症状体質に合ったものを飲むことが大切です。どの漢方薬も1日分からご用意できますので、お気軽にご利用ください。
番組内では“厳しい河端先生”“やさしい茜先生”として月末恒例のリスナーからの質問コーナーでは毎月たくさんの質問をいただいています!(福岡1278kHz 北九州1197kHz 大牟田・行橋1062kHz)