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「漢方で健康!」~不妊症~

NBCラジオ佐賀「漢方で健康!」
毎週水曜日午前10時10分ごろからお送りしている「漢方で健康!」の内容を一部改訂して掲載しています。
「不妊症」2015/8/5放送分

牟田さん)おはようございます。8月に入りました。今年は日本各地で猛暑日が続いていますね。熱中症になる方もとても多いです。最悪の場合命を落とす危険もあります。みなさん十分に注意して下さい。千代樵さん、今日のテーマは何でしょうか?


千代樵)今日のテーマは「不妊症」です。いままで、赤ちゃんが欲しいのに2年以上妊娠しない場合を「不妊症」としていましたが、今年はその期間を1年に見直そうという動きが出ています。


戸塚さん)ということは、より早い時期に、不妊について考える機会が増えそうですね。それにしても、「不妊症」の原因には何が考えらるのでしょうか。


千代樵)不妊症の原因はさまざまで、この原因が男性にある場合は、精子の数が少なかったり、精子に元気がない場合です。女性の場合は排卵障害と卵管通過障害が考えられますが、なかには原因不明の不妊症も多々あります。


戸塚さん)漢方では「不妊」をどのように考えるのか教えていただけますか?


千代樵)はい。漢方では生命力や子孫を残す力は「腎」に宿るといわれるのですが、不妊症というのはこの「腎」の働きが衰えている状態と考えます。腎の働きが衰えて、卵巣や子宮の動きが低下し、妊娠しにくい状態になっていると考えていきます。  


牟田さん)その「腎」が衰えてしまう原因は、なんなんでしょうか?


千代樵)はい。いろいろありますが、一番は食生活の乱れや、水分や冷たいものの摂りすぎによっておこる消化器官の「冷え」が原因だと言われます。消化器官が冷えて弱ってしまうと「腎」へエネルギーが届かなくなるんです。


戸塚さん)なるほど。夏は特に冷たいものを飲みたくなるので注意が必要ですね。治療はどのように進めていくんですか?


千代樵)はい。不妊の治療ではまず当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や温経湯(うんけいとう)を用いて体の「冷え」を取り除き代謝を上げることから始めます。これらの漢方は、体を温める効果が期待されています。


牟田さん)治療の基本は「体を温める」ということですね。


千代樵)そうです。それから、症状別に体の状態をよくしていきます。例えば、消化器の衰えが著しい場合は「六君子湯(りっくんしとう)」や「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」を処方して消化器を元気づけ、腎に栄養を補っていきます。


戸塚さん)社会で活躍する女性が増えていて、ストレスが不妊に影響を及ぼしているともいわれてますよね。そういった場合はいかがですか?


千代樵)そういった方が今非常に増えていますね。ストレスに良い漢方薬もいろいろあって、イライラやのぼせに改善効果が期待できる加味逍遥散や女神散が、体の状態をいい方向へ導いてくれます。


牟田さん)他にはどのような体の状態が不妊に関係するのでしょうか?


千代樵)はい。血液がドロドロだと妊娠にはあまり好ましくないので「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」などを用いて血の流れを促します。また、数としては少ないのですが、肥満気味の方で不妊の場合には「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」などで無理のないダイエットをしながら治療を進めることもあります。


戸塚さん)お話しをきいていると「不妊治療」というよりも、体の状態を良い方向に導いているという気がしますね。


 


千代樵)そうです。赤ちゃんは体全体でつくるものなので体の状態が大事なんです。普段から健康的で規則正しい生活を心がけ、体をよい状態に保つことが大切です。また、パートナーと協力し合うこともとても必要ですよ。


牟田さん)夫婦一緒に取り組むことも大切なんですね。


千代樵)そうですね。「不妊症」のお悩みを一人で抱えず、ぜひ、ご相談いただきたいですね。


NBCラジオ佐賀「漢方で健康!」では毎週様々なテーマに添って代表取締役河端と漢方専門相談員の千代樵が、パーソナリティのよしのがり牟田さん・戸塚さんと共に分かりやすく漢方のお話をしています!
まもなく300回を超えるご長寿番組です!(佐賀・有田・唐津1458kHz 伊万里1116kHz)
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