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『 2015年の折り返しに』

カテゴリー:漢方コラム
漢方コラム
漢方みず堂の漢方専門相談員が漢方にまつわるお話をしています。
それぞれの個性あるコラムをどうぞお楽しみください。
『 2015年の折り返しに』

2015年も折り返しになりましたが、皆様にとってこの半年間はどんな半年だったでしょうか?楽しく過ごせた方、思うように行かなかった方、なんとなく過ぎていった方、いろんな半年があったかと思います。残り半年、どんな半年にしたいと思われていますでしょうか?きっと楽しく穏やかに過ごしたい方が多いのではないかと思います。


今回は残り半年のヒントになる考え方を紹介させていただきます。

それは、漢方医学の根本の考え方である陰陽論という理論です。陰陽論とは、光と影、朝と夜、善と悪といった具合に相反する2つのものがあり、それぞれが調和して最適なバランスをとっているという考え方です。この陰陽の調和が乱れることで病気になったり、人間関係、社会までもが乱れたり、天災もその一つと考えられています。


そして私達の心の面にも陰陽バランスがあります。誰でも長所と短所を持ち合わせているように、1日、1週間、1カ月のなかにも良い時、悪い時もあると思います。どちらが良い、悪いはなくどちらもあっていいというものです。

良い時は精一杯喜び、楽しい時間を享受し、上手くいかないとき、悲しいときには悩み尽くす訳ではなく、次の楽しい時間の前触れ、なぜ上手くいかないのか、悲しいのかを考え自分を見つめる。悲しみや不安は自分を見つめるためのきっかけで、逃げずに立ち向かうことで自己の成長の糧となる大事な感情だと気づくこともあるのだと思います。


今、悲しめて良かった、大変な思いをして良かったと思えれば最高ですね。このように、どちらの存在も認めることが出来るときっと、残りの半年は楽しく、穏やかに過ごすことが出来ると思います。


ここで、渡辺和子さん著書【置かれた場所で咲きなさい】の続編である【面倒だから、しよう】で紹介されていた、河野進さんの詩を紹介します。


天の父さま

どんな不幸を吸っても

吐く息は感謝でありますように

すべては恵みの呼吸でありますから


この詩を見て、私は涙があふれました。


今、私たちの周りに溢れる全てのものに感謝しているからこその言葉だと思いました。


残り半年、小さなことにも「ありがとう」を伝えて、小さな幸せをいっぱい見つけてみてはいかがでしょうか。その事が心の陰陽のバランスを整えることに繋がり、色んな出来事に波及します。


2015年も良い年だったと思いながら、2016年を迎えられるといいですね。


限りある時間を大切に感謝しながら。


(吉田 琴美)


このコラムは漢方みず堂暦2015年7月号に掲載されたものです。
漢方みず堂暦は毎月1日に発し、漢方みず堂各店舗にて無料で配布しております。
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