漢方よもやま話

『~根気よく!~』

カテゴリー:漢方コラム
漢方コラム
漢方みず堂の漢方専門相談員が漢方にまつわるお話をしています。
それぞれの個性あるコラムをどうぞお楽しみください。
『~根気よく!~』

いつも元気ね」や「若いね」と言われると嬉しくなりますね。その逆のことを考えるといい気持ちはしません。


では、見た目にも活き活きした方と、そうでない方が居るのはなぜでしょうか?


それは、「根」がしっかりしているかどうかに関わってくるのです。


 


「根」とは何か?


ちょっと、中学校の理科の話になりますが、植物の表の部分(茎、葉、やがて種をつける花)をしっかり支えるための、大事なところです。


根は奥深く地中に張り巡らされています。例えば、タンポポの根は、地面から出ているあの背丈で、根はそれ以上の1mにもなります。


 


根は大地から、水分と養分、エネルギーを取り入れ表に出ている部分に送ります。


キレイな花を咲かせる背景で、見えないところがしっかり支えているということでしょう。


かわいらしいタンポポの根が1mだとしたら、大きな木の根はどれだけすごいことになっているのだろうと想像できますね。


 


では動物でいう「根」とは何か?


もちろん、実際に動物には「根」はありません。


生活の基本「食べること」、「運動すること」、「休養すること」更には、それらを前向きにしようとする気持ち「心」だと考えることができるのではないかと思います。


 


なにか調子が悪いとき、植物でいうと悪い葉や芽が出てきているときに、手っ取り早く取り去りキレイに見せることもできます。


しかし、本当に良くするには、根っこを見ることが大切です。


根っこを良くするのは簡単なことではありません。


まず根は土の中に入っているので見えません。


でも、見えないからと、そのまま放っておくと本当に駄目になってしまいます。


 


植物の話を人間の話に置き換えると「根」つまり良い生活と良い「心」が無いと、本当に不調を治すことができないということです。


なにか調子が悪いとき、本当に良くするためには、


①ほどよく食べる。


②ほどよく動く。


③ほどよく休むこと。


そして、なにより良き「心」で過ごすことが大切です。


 


良き「心」ってなんでしょう?これが一番難しいかもしれません。


 


それは、自然から学んでいくことではないかと思います。


自然の力を頂く、まさしく漢方はそれをすごく大切に考えています。


自然から学べるヒントはたくさん落ちています。


自然って凄いんです。


葉っぱ一枚作るにしても、これだけ発達した現代においても、種を植え一から植物自体を育てないことには、いきなり元素から合成して作ることはできないのです!


不思議ですね。


今の自分があるのも、あらゆるものが分からないぐらいに関係しあっているからなんです。


今ある、あらゆるものに対して、謙虚に感謝することが大切ですね。


それでは、「根」をしっかり張って、活き活きと元気に過ごしていきましょう!


 


大森 康次


このコラムは漢方みず堂暦2015年1月号に掲載されたものです。
漢方みず堂暦は毎月1日に発し、漢方みず堂各店舗にて無料で配布しております。
当サイトに掲載している記事・画像等の無断転載はご遠慮ください。