漢方よもやま話

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『おじいちゃんのかじかんだ手』

カテゴリー:心の栄養
心身一如
心と体は一つという漢方の考えがあります。
体が元気に美しくなるには、心の美しさも必要です。
皆様に本当の意味で元気に美しくなっていただきたいと願い
「心の栄養」になるお話をお送りいたします。
『おじいちゃんのかじかんだ手』

その日は本当に寒い日で、私は駅のホームで電車を待っていたのですが、足や手の感覚がなくなるほどでした。


早く電車が来ないかなぁなどと思いながら待っていると、下から5歳くらいの男の子と、その後を足が不自由なおじいちゃんが手すりにつかまりながら、階段を上がってくるのが見えました。


 


何気なく見ていると、その前を上がってくる男の子が、しきりにおじいちゃんのつかまる階段の手すりを手でこすっているのです。


最初は何をしているのかわからなかったのですが、よく考えると、男の子はおじいちゃんのために手すりを暖めてあげていたのですね。


私はそれに気づいたとき、とても感動しました。と同時に、私が前に社会科の先生に聞いたことを思い出しました。


 


「私たちは、冬の寒い日、たとえ駅の階段の手すりが氷みたいに冷たくてもさわらずに上ることができます。でも体の不自由な方やお年寄りにとってはどうでしょうか?」


 


私たちは今現在実感できないことかも知れないけど、いつ自分がその立場に立たされるのかわかりません。


当たり前だと思ってわからないそんな細かいところを、そのような人たちの立場に立って考えてあげることが、本当の親切だと思います。


私はこの小さな男の子の小さな親切に自分も見習わなければと感じさせられました。


 


~ホームページ『家族』のリンクより~


この文章は漢方みず堂暦2014年11月号に掲載されたものです。
漢方みず堂暦は毎月1日に発行し、漢方みず堂各店舗にて無料で配布しております。
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