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漢方版『置かれた場所で咲きなさい』

カテゴリー:漢方コラム
漢方コラム
漢方みず堂の漢方専門相談員が漢方にまつわるお話をしています。
それぞれの個性あるコラムをどうぞお楽しみください。
漢方版『置かれた場所で咲きなさい』

『置かれた場所で咲きなさい』はノートラダム清心学院の理事長、渡辺和子さんの著書で、


「人はどんな境遇でも輝ける。どうしても咲けない時は、下へ下へと根を伸ばす。つらい日々も笑える日につながっているのです」


などなど、シスターらしい美しい精神が美しい言葉で綴られているベストセラーの本です。


 


置かれた場所で咲く、例えばたんぽぽ、道端の雑草…


漢方では?と考えていると過酷な環境で育つ、ある生薬が浮かびました。


 


「冬虫夏草」(とうちゅうかそう)


 


その姿から、冬は虫の姿で過ごし、夏になると草になる、というのが名前の由来です。


ちょっと想像できない方もいらっしゃると思いますが、実は冬虫夏草はコウモリガという虫に寄生し(!?)自生するキノコです。


チベットの標高4000メートル級の過酷な環境でしか見られない大変貴重なキノコで、チベット民族はそれを一回売るだけで一年間の生活を支えるとも言われているそうです。


冬虫夏草が一躍有名になったのは「馬軍団」という中国のマラソンチームが愛用し、記録を大きく伸ばしたことで知られるようになりました。現在もプロスポーツ選手に愛用されています。


元々中国では古くから「強精強壮」「不老長寿の妙薬」として珍重されてきました。漢方的な薬効は肺機能を強くすること、そして体を温め生命力を養うこととされています。生命力を養うものは漢方では上薬と言われ、他には霊芝やクコ、高麗人参などがあります。


その効果は「平補」つまりは、穏やかでゆっくり効いていくとされ、長期間服用するには最適です。


実際の使われ方は、病後の衰弱で、頭がふらついたり、食欲不振、貧血、風邪をひきやすいなどの抵抗力が弱まっているような時に使います。


また、これからの季節空気が乾燥し、すぐ風邪を引いてしまうような方や喘息が起こる方にはぜひおすすめの生薬です。


 


今年リニューアルした漢方みず堂のオリジナル商品「漢命水」にも、新たに配合されたので冬虫夏草をいつの間にか飲んでいたという方も多いはず。


 


もう一度「虫」ではなく「キノコ」なのでご安心を!


 


(福田 学)


このコラムは漢方みず堂暦2014年10月号に掲載されたものです。
漢方みず堂暦は毎月1日に発し、漢方みず堂各店舗にて無料で配布しております。
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