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『陰陽五行説』

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『陰陽五行説』

7月といえば「七夕」ですね。


♪笹の葉さ~らさら、と歌いながら短冊を書いたものです。


先日このコラムを書くにあたり、7月といえば七夕か…と考えながらふとこの歌を口ずさんでいたところ、2番の歌詞に♪五色の短冊~


ん?五色?と引っかかってしまいました。


 


そう、東洋医学の考えに「五色」が関係しているのです。


「五色」とは五行説に基づき、青・赤・黄・白・黒の5つの色を表します。


五行説とは、木・火・土・金・水のそれぞれがもつ性質に基づいて体の働きや季節、色などあらゆるものを5つの要素に分ける考え方です。


例えば「木」は草木のように日光を得ようと成長と生存のため、絶えず上へ上へと強い生命力を持つ性質があるとされています。


またこの五行説に基づき人間の体の働きを5つに分けると肝・心・脾・肺・腎という5つに分けられます。


これを「五臓」といいます。


この「五臓」と「五色」の関係は、肝は青・心は赤・脾は黄・肺は白・腎は黒、となり、顔色によって五臓の状態をみることができます。


例えば、高熱が出て顔全体が赤いときは「心」のバランスが崩れていることを表します。


夏は熱を取る苦いもの、例えばゴーヤのようなものを摂るといいのですが、偏りすぎてもバランスを崩してしまいます。何事もバランスですね。


このようなことも五行説で考えると夏に悪化しやすいのは「心」で五味(五臓の好む味)では「苦」という関係があり、説明がつくのです。面白いですよね。


「五行色体表」というものがあり、それぞれがどのように関係しているか一目でみることができます。


 


ご興味がおありの方はお近くの漢方みず堂で是非ご覧になってください。


この5つの要素は互いに助け合う関係と抑制しあう関係があり、絶えずこの間で変動しています。


まるで人間関係のようです。


同じように、太陽と月、男と女、陰と陽。反対のもののようで補い合い、依存しあう関係。悪い時もあれば良い時もある、少しも留まることなく動き続ける大自然の法則が陰陽論。


「陰陽論」と「五行説」の考えをあわせたものを「陰陽五行説」といい、この考え方は古来より占いなどにも応用されています。陰陽師などがそうですね。


 


私も今年は久しぶりに五色の短冊に願いを書いてみようと思います。問題は何色に書くか…直感で選んでみます。


心身の状態がわかるかもしれませんね。


(岩熊 祐子)


このコラムは漢方みず堂暦2014年7月号に掲載されたものです。
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