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「~みず堂的花見のすすめ~」

カテゴリー:漢方コラム
漢方コラム
漢方みず堂の漢方専門相談員が漢方にまつわるお話をしています。
それぞれの個性あるコラムをどうぞお楽しみください。
「~みず堂的花見のすすめ~」

お花見の季節になりましたね。今が満開の地域もあるのではないでしょうか?


 


桜は、日本の国花でもあり、昔から多くの人にとても愛されている植物ですね。


桜の並木道を通ると、気持ちがワクワクしてきます。


 


ところで、皆さんは昼と夜どちらのお花見が好きですか?


昼は爛漫と、夜は妖艶に…昼と夜で全く違う表情を見せてくれるのも、私たちが桜に魅了される要因ではないでしょうか。


 


さて、漢方では桜も薬になります。ただし、花びらではなく、木の皮を使うのです。昔の人はすごい!


 


生薬名は「桜皮(オウヒ)」


バラ科のヤマザクラやソメイヨシノなどの樹皮を乾燥させたものです。


中国では、桜の果実も強壮剤として用いられ、葉、根、花全てが薬用になっているようです。では、桜皮の気になる効果は?


おもに解毒作用があり、咳などに良いとされますが、日本では江戸時代から魚の中毒、腫れ物などの皮膚病に使われていたとのこと。


現代の西洋薬でも、鎮咳去痰薬の「ブロチンシロップ」として、広く使用されていますので、風邪の時に飲まれたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。


漢方薬には、にきびやアレルギーなどの体質改善に使う『十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)』という処方に入っています。いかにも解毒しそうな名前ですね。


 


江戸時代に世界で初めて全身麻酔による乳がん摘出手術を成功させた外科医華岡青洲が、中国の処方をヒントに日本人の体に合うように考案した処方です。


 


八重桜の花びらにも桜皮と同じ成分が含まれていて、お酒に漬けて飲むと、精神安定、安眠、のどの痛み、美容などにも効果があるそうですよ。


 


漢方には「天人合一」という考えがあります。


人も自然の一部であるということです。


 


自然のありがたさを感じながら、自然にふれることで、気持ちから健康になれるような気がします。


 


皆さんも、是非お花見に行かれる際には、桜などの自然に直にふれてみて下さい。


きっと自然の持つ、ものすごいパワーを分けていただけると思いますよ!


 


(水木 愛)


このコラムは漢方みず堂暦2014年4月号に掲載されたものです。
漢方みず堂暦は毎月1日に発し、漢方みず堂各店舗にて無料で配布しております。
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