河端孝幸の読む漢方

論語と算盤

論語と算盤

令和5年(2024年)度に一万円札の肖像が福沢諭吉氏から渋沢栄一氏になるのは皆さんご存知でしょう。
右手に論語、左手にソロバン。渋沢栄一氏が残したといわれる名言です。
仕事や商売を行うにあたり、その目的が善であり、人のため、世のために仕事をすること。そして、ありがとうございます。お陰様という精神が大切というのが論語。一方で、その商売や仕事をするうえで、利益がない限り、それは意味がないという事。そのどちらが欠けても仕事を行っているとはいえないという言葉であります。

「人間学×マーケティング」

最近講読した本に「人間学×マーケティング」という本があります。そこには、論語会社と算盤会社の比較をして、そのどちらが欠けてもいけないと書かれております。
さらに、ある会合に出席させていただいたときに、「右手にロマン、左手に電卓」という言葉と出会いました。
そこには、二宮尊徳の「道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である」という言葉と同義。稲盛氏の「フィロソフィとアメーバ経営」とも同義。全従業員と家族の幸福は、ロマン(理念・ビジョン)と事業(実践・利益)のどちらが欠けても成り立たない。とありました。
また、弊社の会長が書かれた、弊社のバイブルである「みず物語」には、
利益があって理念がないのは最低のビジネス。理念があって利益がないのは、最悪のビジネス。
とも書かれております。

同じことを意図する

論語と算盤。人間学×マーケティング。ロマンと電卓。フィロソフィとアメーバ―経営。
これらが意図することは、
道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言。利益があって理念がないのは最低、理念があって利益がないのは最悪。
ものの考え方がいくら立派であっても、利益がない限り行っている意味がない。それはボランティアよりも最低。利益ばかりが上がっていても、道徳的・人道的に認められるものでない限り衰退し、結局は淘汰されなくなってしまうという事。
ある方の言葉で、いい商品が売れるのではなく、売れた商品がいい商品。
最近はこれらの言葉に対して敏感に反応する自分がいます。

バランス

理念と、利益。今の自分にとってどちらが優先順位が高いのだろうか。そのバランスはとれているのだろうか。とれていないとすると、それを改善するためにはどうすることがいいのか。
万物流転。
振り子のように振れながら、最もいいバランスで。
利益も理念も。翻って私もあなたも。仕事も家庭も。個人も地域も。日本も世界も。
バランスを取りながら、めぐりめぐりながら成長していきたいものです。