河端孝幸の読む漢方

いい顔をつくろう

いい顔をつくろう

31.1月号の「致知」で紹介されていましたが、芸能プロダクションのホリプロ本社の姿見には「いい顔つくろう」と記してあるとありました。創業者で、元社長の堀氏は、朝起きて身支度を整える時、会社に出社した時、必ず鏡で自分の顔をチェックするよう社員に説いていたとのことでした。その意味は、どんなときにもいい顔をつくれていなければ、人も運も寄ってこない。お通夜の晩のような顔をした人間には、勝利の女神がほほ笑むはずがないと書かれております。

顔霊

いい顔という言葉は、色々な意味がありながらも、大変良い言葉だとその文章を読んだとき瞬間的に感じました。笑顔、誇りが感じ取れる顔、利他の精神・慈しみのある顔、自信のある顔、思いやりのある恕の心を映す顔、信頼できそうな顔、使命感漂う顔、力強く頼りがいのある顔、前向きで明るい顔、何事にも負けないという顔、エネルギッシュな顔、等々。
心のありようが顔にも出てきやすいものです。言葉は言霊とも表現され、言葉を発したその言葉にも魂が宿るという意味で、そうであれば顔の表情にも魂が宿り、顔霊というものがあるのだろうと思います。

明元素

どんなときにも前向きに。「できない、そんなの無理、やれない」ではなく、「やります。できます。頑張ります」と唱えたのはヒューマンウェア研究所社長の清水英雄氏。暗く、病的で、反省しない「暗病反」ではなく、明るく元気で素直な「明元素」で生きようと唱えてもいらっしゃいます。実はこの言葉は、30年以上前にお伺いした言葉でもあり、今でも鮮明にこの言葉を覚えています。

『心に太陽を持て』

常に心に太陽を。それがいい顔つくるもとですね。
以下は、ドイツの詩人ツェザール・フライシュレンの『心に太陽を持て』(山本有三/訳)です。

心に太陽を持て。
あらしが ふこうと
ふぶきが こようと、
天には黒くも、
地には争いが絶えなかろうと、
いつも、心に太陽を持て。

くちびるには歌を持て、
軽く、ほがらかに。
自分のつとめ、
自分のくらしに、
よしや苦労が絶えなかろうと、
いつも、くちびるに歌を持て。

苦しんでいる人、
なやんでいる人には、
こう、はげましてやろう。
「勇気を失うな。
くちびるに歌を持て。
心に太陽を持て。」