河端孝幸の読む漢方

眼とさつまいも

「眼とさつまいも」 

ネットで検索してみると、毎日「○○の日」というのが出てきます。
ちなみに、10月は、
1日:日本酒の日、めがねの日 
2日:豆腐の日
8日:入れ歯の日、骨と関節の日
10日:眼の愛護デー
13日:サツマイモの日
15日:たすけあいの日、きのこの日
17日:沖縄そばの日
20日:頭髪の日
第一日曜日:シャツの日 ワイシャツの日 
第二日曜日:体育の日 
第二水曜日:国際防災の日 
第三日曜日:孫の日 新聞少年の日 新聞配達の日
17日~23日:薬と健康の週間
27日~11月9日:読書週間
まだまだあるのですが、主なものをあげてみました。

「眼」と「肝」

この中でも、身体や健康に関するものが、「眼、入れ歯、骨と関節、頭髪、薬と健康」があり、食べ物に関するものが、四つあります。
このコラムの性質上、このことに対してのコメントを載せないわけにはいかない!そう思い、これからコメントをしていきたいと思います。
眼について。漢方では、「眼」と「肝」は繋がっていると考えます。
漢方で肝というのは、今の医学的な肝臓も指しますが、血液をためるところと考え、さらには、自律神経を司る器官と考えます。
したがって、よく肝が高ぶると言いますが、この肝は今の医学的な肝臓ではなく、漢方で言う肝の事なのです。肝が高ぶると、イライラしやすくなり、眼も血走ってきますね。また、急性肝炎など肝臓病になると白眼が黄色くなってきます。まさに肝と眼が繋がっている証拠でもあります。
代表的な肝機能を高める漢方薬は、柴胡剤といって、柴胡という生薬が含まれている漢方薬が使われます。また、血液を貯めておく臓器が肝のため、血液を補ったり、血液循環を良くするような漢方薬が使われます。
柴胡剤と血液を補い、循環を良くする漢方薬は同時に使われることも多くあります。

老眼と菊花、枸杞

一方、年齢が進んでくるとどうしても老眼にもなり、視力が衰えてきやすくなります。これは、老化に密接に関係している腎が弱くなってくるからと漢方では考えます。
腎にある生まれ持った力が弱まり、目の加齢が進み、その上に肝の血液の流れが悪くなり起こってくるわけです。
その時に活躍する漢方薬は、杞菊地黄丸という漢方です。この漢方薬は、六味地黄丸(六味腎気丸とも言います)に、菊花、枸杞を加えたものです。
菊花は食用菊のことで、枸杞は杏仁豆腐の上にのっている赤い実のことです。割と身近な植物たちが漢方でも使われているんですね。この菊花と枸杞を色々な漢方に混ぜて使う場合もあります。
特に、冷え性や頻尿に使われたり、精力減退にも使われたりする八味腎気丸や、膝が痛いときに使われる牛車腎気丸などにも混ぜて使われます。最近は、パソコンやスマートホンを使うため、眼を酷使する時代となりました。眼の疲労が頭痛の原因となったり、肩こりや血液循環が悪くなる原因ともなってきます。
菊花、枸杞が入っているお茶も発売されております。ぜひお気軽にお飲みいただくといいと思います。
最後に食べ物の話を。サツマイモの日は、埼玉県川越市の市民グループ・川越いも友の会が制定し、十月はさつまいもの旬であり、江戸から川越までの距離が約十三里なので、さつまいもが「栗より(九里四里)うまい十三里」と言われていたことから。だそうです。おあとがよろしいようで。