河端孝幸の読む漢方

がん・アルツハイマー月間

がん・アルツハイマー月間

9月は政府が進めるガン征圧月間となっております。(日本対がん協会https://www.jcancer.jp/)
また、WHOが定めたアルツハイマー月間であり、9月21日は、世界アルツハイマーデーと設定されております。これは、スコットランドのエジンバラで第十回国際アルツハイマー病協会国際会議が開催され、その会議の初日である9月21日を「世界アルツハイマーデー」と宣言したことによるとのことです。(公益社団法人認知症の人と家族の会http://www.alzheimer.or.jp/)

がんと漢方薬

一般的には西洋医学的な治療をまず始められることとなると思いますが漢方薬は、抗がん剤の副作用を抑えたり、生活の質を守るのに適した手段として期待される一方、西洋医学的な治療を主体としつつも、漢方も併用して更なる効果を期待して用いる場合もあります。
一方で、漢方薬を用いる場合「証」と言ってその方の体質を見極めて漢方薬を用いますが、抗がん剤や放射線療法等を行っている場合、それらの薬や放射線により、本当の体質がわからない場合が多くなります。その場合は、吐き気や食欲不振や不眠などの症状には、その症状だけを取り除くための副作用の少ない漢方薬を用い、本質的な改善のためには漢方薬で言う上薬が使われます。上薬とは、アダプトゲンとも言われ、フレグランスジャーナル社出版、熊谷千津氏翻訳の「アダプトゲン」という本で記載されているのは、
ア 全身に作用すること
イ 副作用がないこと
ウ 抗ストレス作用、自然治癒力増強作用があること
とされております。その本の中で紹介され、漢方でも使用される生薬は、霊芝、人参、クコ、冬虫夏草などがあり、これらは漢方で言う上薬と一致するものであります。

アルツハイマー(認知症)と漢方

認知症の症状として、
①うわごとを言ったり、ふらつきめまいが起こる
②生命力が衰えてくる(骨がもろくなり、髪が抜け、耳が遠くなり、頻尿や尿漏れが出てくる)
③夢を多く見る。いらいら、驚きやすくなってきて、脳の異常興奮状態が出て来やすくなる
④脳の血管が詰まってきやすくなり、物忘れなどの記憶障害が起こってくる。
ということがあげられます。
それぞれ、
①うわごとを言ったり、ふらつきの事を「風(ふう)」と言い、それを鎮める漢方薬
②生命力を強めるために腎に作用する漢方薬
③脳の異常興奮にはどろどろした水をきれいにして熱をとっていく漢方薬
④脳の血液のつまりを改善するために「活血化瘀(かっけつかお)」の漢方薬
を用います。いずれにしてもその方にあったものを服用しない限り改善は望めません。したがって、ご本人もしくはその方の症状や体質がわかる方がご来店され、じっくり相談をされてから漢方を服用するのが肝心です。
前記の四つの症状が重なって起こる場合も少なくありません。総合的に配合されているものもありますので、素人判断ではなく、専門の相談員にご相談ください。
さらに、ご家族に認知症の方がいらっしゃる場合は、原因ははっきりしないらしいですが、認知症のリスクは高いとの見解が一般的のようです。
一生健康で、人生を全うする。脳も体もさわやかに生きたいものですね。