梅雨の不調 ~むくみ~

梅雨の不調 ~むくみ~

梅雨の不調 ~むくみ~

仕組みと特徴

むくみの原因は、単に過剰な水分が溜まっているだけではなく、そもそも水をめぐらせる力そのものが足りないなど、他の要因が絡んでいる場合もあります。
梅雨の湿気によりむくみが悪化する原因としては、水の代謝機能が低下すること。
<梅雨の不調を予防する養生>の冒頭でもお話しましたが、水の代謝は“脾”・“肺”・“腎”の3つの働きと関係があり、それらの代謝過程のどこかがうまく機能しなくなるために起こります。

吸収や消化を行う胃腸に関わる“脾”で水が停滞している場合、手足や全身のむくみが現れやすいです。
梅雨の湿気で胃腸が弱ると、全身へ水をめぐらせる胃腸の機能がうまく働かずにむくみが生じます。
また、倦怠感や食欲不振、顔色が悪い、下痢・軟便などがみられることもあります。

鼻・のど・気道・肺など呼吸に関わるところや皮膚に関係する“肺”が湿気の影響を受けた場合は、まぶたや顔など上半身にむくみが現れやすくなります。
湿気だけではなく、雨風や空調の送風などの風の影響も一緒に受けることで、体を守る力が弱まり、風邪のような症状(寒気・発熱・のどの痛み・咳など)もみられることもあります。
慢性的に続くというよりも、一時的な症状である場合が多いです。

下半身の水分代謝に関わる“腎”が影響を受けた場合、下半身のむくみや冷えが現れます。
“腎”は全身を温める力の源でもあるので、ここが湿気の影響を受けると、焚き火に水をかけられた時の火のように温める力が弱まり、冷えを感じやすくなります。
腰痛や尿量減少などもみられることがあります。

対処法

ツボ

ツボを押すときは「気持ちいい」と感じるくらいの強さで、深呼吸をしながらゆっくり押してあげましょう。なでたり、もむように刺激してもよいです。やりすぎず、ほどほどに。

・湧泉(ゆうせん)

足でグーをしたとき、足裏で一番へこんでいるところ。
おすすめのツボのとり方の動画はこちら

・足三里(あしさんり)

ひざのお皿のすぐ下、外側のくぼみに人さし指をおき、指4本そろえて小指があたるところ。
おすすめのツボのとり方の動画はこちら

・三陰交(さんいんこう)

内くるぶしの一番高いところに小指をおき、指4本そろえて人さし指があたるところ。
おすすめのツボのとり方の動画はこちら

よく使われる漢方薬

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

胃腸が弱く湿気がたまりやすかったり、貧血やホルモンバランスの乱れも見られるむくみや冷え・めまいなどに使われる処方です。
妊婦さんの安胎薬としても有名で、胃腸にやさしく、体内の水と血の巡りを整えてくれます。

・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

もともと疲れやすく、水太りで汗かき、関節に水がたまりやすいなどがみられるむくみに使われる処方です。
水をめぐらせる力が足りなくて、全身あちらこちら(特に体表面や関節)に水が停滞しやすくなっている状態です。
パワーを補うことと水のめぐりの改善を同時に行い、症状を改善していきます。

・柴苓湯(さいれいとう)

体内の水のアンバランスを改善していく「五苓散」が含まれており、イライラや脇が張る、目の充血、頭痛などを伴うむくみに用いられる処方です。
比較的体力のある方で、口が渇き、尿量の少ない人に向いています。

・牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

とくに足腰を中心に冷えやむくみが気になる方で、腰痛やめまい・耳鳴りなどもある場合に使われることの多い処方です。
加齢や慢性的な過労などで下半身の力が弱り、水の代謝や温める力が低下している状態です。
体を温めて水をめぐらせるパワーを補うことで症状を改善していきます。

 

上記の漢方薬はほんの一例です。
症状と体質に合わせて選ぶことが大切ですので、服用をご希望の方はお気軽に相談員までご相談くださいませ。

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