症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2021/04/12 (月)

お肌の“熱”を制する暮らし

23~1時の間に就寝

陰陽学説をもとにした漢方の考え方では、昼間の“陽”の時間帯は活動し、夜間の“陰”の時間帯は休むのがよいとされます。とくに“陰”の頂点にあたる23~1時の間に就寝し、1~3時にはすっかり眠っている状態がよいです。なぜならこの時間帯に、漢方で「血(けつ)」を貯蔵する働きをもつ“肝”というところに、日中は全身にめぐっていた「血」が戻ってきて解毒を行い、きれいな血を作るからです。

「血」とは血液そのものでもありますが、肌や髪の毛、爪、筋肉、目などの感覚機能、ホルモンなどを正常に保つ栄養分であり、体を潤すもののひとつです。
女性は月経や出産があるので、とくにこの「血」が不足しやすく、それに伴う症状が出やすいです。
「血」に関連する症状が気になる方はとくに、就寝時間を意識してみましょう。

「寝不足で肌が疲れた感じがする」という状態を実感されたことのある方は多いと思いますが、このように漢方でも理論的に説明できます。
よい肌には、よい睡眠が大切です!

ストレッチや深呼吸

全体的に乾燥肌だけど顔の油分が特に気になる方は、頭の血流が増えて上に熱がたまっている状態かもしれません。
デスクワークなどで頭は使うけど体を動かさない、という方によくみられる状態です。お風呂のお湯で、上の方は熱いのに下の方はぬるいという現象と同様のことが、体でも起こります。

このような方は“頭寒足熱”といって、頭は冷やして足元は温かくするように意識してみましょう。無理に頭を冷たくするというよりも、根を詰めて頑張りすぎず、ストレッチなどで軽く動いて、頭に集まった血流を全身にめぐらせてあげるイメージです。そのときはぜひ、深呼吸をお忘れなく。

保湿・紫外線対策

保湿により皮膚の代謝を高めたり、外出しない時でも紫外線対策を忘れないようにしましょう。
室内でも紫外線の被曝はあります。これは肌の炎症のもとになります。またウイルス対策として、窓や扉を開けて換気する頻度も高いので、紫外線だけではなく花粉や黄砂の影響を受けることもあります。
肌の赤みや痒み、ピリピリ感があるときは、炎症を鎮めるようなローションを使うのもよいでしょう。
敏感肌の方でも使用できる、できるだけ添加物・防腐剤の少ない低刺激の自然派のものを選んで対策してみてください。

マスク選び

布マスクを使用されるなら、素材や質感にこだわってみてはいかがでしょうか。
とくにこれから気温が高まる季節ですので、マスク内の蒸れ・ニオイも気になるかと思います。
オーガニックコットンや、漢方みず堂でも取り扱っているTAKEFU(竹布)の素材などがお肌にやさしくおすすめです。
お手持ちの布マスクや不織布マスクの内側にセットするだけの、マスク用インナーシートを活用するのもよいでしょう。
マスクは長時間、直接お肌に触れるものなので、今お肌の状態が気になる方はぜひ探してみてください。

 

当店でお取り扱いのある商品については、こちらのページでご紹介しております。
【お肌の”熱”を制する商品】
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