症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2019/12/23 (月)

難しいといわれていたまさかの自然妊娠!

31歳で結婚

結婚して1年が経ち、なかなか妊娠できないので、病院へ。

病院では、生理不順や子宮内膜が薄いと指摘があり、薬を飲みながら1年間治療。それでもなかなか授からないので、医師の勧めもあり人工授精を受け入れます。35歳の時、3回目の人工授精でやっと妊娠したものの流産。

手足の冷え性や胃腸が弱いことなど、このままではいけないのかなと思い、流産して1ヵ月後ぐらいの頃にご来店いただきました。

病院の治療と漢方の体質改善を並行

病院に行きながら並行して体質改善を望まれておりました。

漢方はとにかく、自分の体本来の力を最大限に引き出すことをやっていきます。病院との併用の場合は、治療によってかかる体の負担を軽減するという目的も含みます。また、西洋医学ではたくさんの卵子を育てることはできても、質を高める方法は今のところありません。漢方には卵子の質を高めることも期待でき、病院の治療を補完することもできます。どういうスタイルで妊娠に向けて取り組むにせよ、漢方薬は大変有効だと断言できます。

難航した妊娠への道のり

漢方を飲んでの身体の変化や基礎体温表を一緒に確認していきました。

冷え、汗かき、耳鳴りなどの症状が少しずつ改善。基礎体温も少しずつ体温が上がってきました。

その一方でなかなか生理が整わず、病院の検査で子宮の状態があまり良くないことを告げられ、気持ちが沈むこともありました。

病院からは体外授精の提案があり、意を決して挑戦されましたが、残念ながらお子様を授かることはできませんでした。

「今後自然妊娠は難しい、体外受精じゃないと難しいでしょう」という医師の言葉に、さらに追い詰められていらっしゃいました。

難しいと言われていた自然妊娠!

自然妊娠が難しいと言われた方が、自然妊娠することは決して珍しいことではありません。生殖医療の発展はもちろん目覚ましいものの、まだまだ未知の部分が多いと思います。よく分からない、だからこそ生まれ持った人間の生命力を信じることが大切ではないでしょうか。

前向きに信じてできる事をやりましょうという事をお伝えし、食事、運動の大切さもご理解され、漢方と一緒にできることを精一杯頑張られました。

漢方を始めて、1年が経とうとする頃「陽性反応が出ました!」と喜びと不安が入り混じったご連絡!難しいと言われていた自然妊娠です!

その後の病院での診断で、赤ちゃんが確認できないので子宮外での妊娠かもしれない、別の病院では、病気の疑いを告げられるという厳しい診断。不安で押しつぶされそうな、複雑な毎日を次の通院日まで過ごすことになりました。妊娠が駄目だった時のことをお話するぐらい気持ちは落ち込まれておりました。

妊娠がわかってからは流産を防ぐ漢方に変えて、とにかくお体を温め大事にすること!そして、気持ちは負けないように!前向きに!自然妊娠が難しいと言われ陽性反応が出た奇跡を信じること!をお伝え。気持ちの「気」は、東洋学的にエネルギーとも考えられます。前向きに思うことで「気」の流れも良くなります。

やっと授かった命にただただ感謝

そしていよいよ、次の通院日。

「赤ちゃんが確認できました!」と喜びの報告を受けました。自然に湧き上がるただただ嬉しい、本当に嬉しいという気持ちで私自身も感極まりました。苦難を乗り越えられやっと授かられた命、本当に有難いものです。

今は妊娠5ヶ月、いたって順調です。先日は、病院でのエコーの検査で赤ちゃんを確認すると、あぐらをかいて手を振っていたそうです。嬉しそうに話される姿がとても幸せそうで、本当に辛い中、頑張って頑張って、良かったなと思います。

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