症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2019/12/23 (月)

男性不妊の漢方で、精子濃度が劇的改善

ご主人のお悩み

ご主人の寝汗がこの2ヵ月、量がおかしい。心配だという女性がいらっしゃいました。
職場の環境が変わったり、いろいろな面からストレスがある様子。そして、お子様の希望をされており、現在不妊治療をされていることもお話しされました。ご結婚2年目。不妊治療の中で、奥様は特に気になることがなく、ご主人の精子の濃度が薄いと病院で言われたということです。

男性不妊

精子の濃度は体調により大きく変動します。ストレスの影響も多分に受けます。

この方は、身体の中を巡り全身を栄養する「営気」と、外をめぐる気で体を防御する作用をもつ「衛気」のバランスが崩れ、汗が漏れ出ている状態。「調和営衛」を目的とした桂枝湯ベースの、漏れ出てしまうのものを防ぐ漢方で、まずは体の調子を整えること。さらに、お子様ご希望ということで、マカなど選りすぐりの植物を凝縮させた健康食品も飲んでいただきました。

医師もびっくりの検査結果

まず、飲んですぐに寝汗がびっくりするくらい引いたというお話しをされました。
継続して2ヵ月、不妊治療での精子検査で、目標値が1500万個/mLとされる精子濃度が2200万個/mLになったとご報告を受けました。こちらに来られるまでは200万個/mLで、いろいろな方法を試したけれど改善がなく、2200万個/mLという今までにない良い結果に医師も驚かれていたということです。

その後、4ヶ月継続されてある日、妊娠の報告を奥様からいただきました。

女性だけ、男性だけ、夫婦だけで苦しまずに

赤ちゃんを希望され、なかなか授からなくお悩みの場合、男性側に原因があることもあります。

男性で、自分は原因でないと思っている方。ご自身に原因があるかもしれないということを考えてみて下さい。

また、原因があると分かっているが対処の仕方がわからない。相談するところがないとお悩みの方。是非ご相談頂きたいです。今回の方のように、奥様が代理でご相談いただいても構いません。

赤ちゃんは、ご夫婦のお互いを支え合う愛があってからこそ授かるものだと思います。
そのお気持ちがあり夫婦となって、でもそれがお互いうまく表現できなかったりすることもあるかもしれません。お悩みは、女性だけで抱えず、男性だけで抱えず、ご夫婦のみで抱えないで下さい。私たちが信頼いただける相談どころになれればと思っています。