漢方みず堂ブログ

子供こそ漢方が良く効く!~稚陰稚陽・純陽~

子供こそ漢方が良く効く!~稚陰稚陽・純陽~

昔と今で小児医学は激変

中国では紀元前から小児医学史があり、歴史を遡ってみてみると、古代小児医学では四大要証と言われる「痧(=麻疹)、痘(=天然痘)、驚(=痙れん・意識消失)、疳(=栄養失調)」との戦いだったことが伺えます。

現代では麻疹は予防接種ができ、天然痘は既に消滅、先進国では栄養失調よりも肥満の方が問題になりつつあります。

今回は私の実体験・私見も交えつつ、世の中の子供達の健やかな成長に漢方薬をお役にたてていただければと思います。

子供の生理の2大特徴

①稚陰稚陽(ちいんちよう)

陰は体内の精・血・津液のことで、陽は体内の臓腑の生理機能のことです。つまり、子供の体は造りも機能も不完全ですよという意味です。

特に、漢方の五臓では肺・脾・腎は不足しやすく、肝・心は余りやすいと言われます。

つまり、風邪(肺)、下痢(脾)、おもらし(腎)、痙攣やひきつけ(肝)、夜泣き(心)をしやすいというようなイメージです。

②純陽(じゅんよう)

生気はつらつ、いきいきとして成長していくという意味です。

不完全であるがゆえに、完全・成熟にむかって進み、小さければ小さいほどその速度は早い。確かにそうですね!

1歳の時には生まれたときの3倍の体重、1.5倍の身長になります。大人とは全然違うと思わなければならないということです。

子供の病理の2大特徴

①発病しやすく変化が早い

世の中の親御さんたちは、このことは身を持って体験されていることでしょう。小さければ小さいほど、著しいですね。

「易虚易実」:邪気が実になりやすく、生気が虚になりやすい。風邪を引いたらすぐ肺炎になり、今にも息が途絶えそうになるイメージ。

「易寒易熱」:熱の症状が出やすく、その後寒の症状がすぐに表れやすい。バーンと高熱をだし真っ赤な顔をしていたかと思えば、みるみる顔面蒼白、ぐったりするというイメージ。

②臓気が清霊で、回復しやすい

そもそも「純陽の体」の子供は、生気はつらつであり、病気が単純で、七情の損害も少ない(あれこれ考えないということ)。なので、病気になっても直ちに適切な看護をすれば、病状の好転は大人より早く、回復しやすく、予後も良い。

このことは、私自身ひしひしと実感していることで、以下の「インフルエンザと麻黄湯」を読んでいただければ分かりますが、インフルエンザでさえ、適切な看護を行えば、子供の場合1日ですっかり治ってしまいます。

※子供の急性疾患を漢方で治した例
インフルエンザと風邪〜麻黄湯の使用例〜
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)を早く治す方法~我が家の4歳児の場合~

実際には、この「直ちに適切な看護」というのが、大変難しいものです。なにしろ、①のように急変する特徴があるため、適切な看護が難しい場合が多々あります。

急性疾患にも適切に対応すれば漢方だけで乗り切れるものですが、個人的な経験からすると、3歳を過ぎたら漢方だけでいける!と思います。やはり3歳までは、漢方薬を飲ませることに苦労する点、そして①の特徴のように急変しやすいため、万が一のアンヒバ坐薬など西洋薬も場合によっては必要ですね。

子供の慢性疾患こそ漢方の出番!

アレルギー疾患が出てきたのは近年のこと。昔はあまりなかった病気ですが、それこそ体質改善ができる漢方薬はアレルギーをはじめ虚弱体質、おねしょ、アトピー、皮膚トラブルなどにおすすめです。毎日お薬を飲んでいたのがウソのよう!やはり子供は回復も早い!そんなことを感じることができる改善例を以下ご紹介します。

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