症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2019/12/23 (月)

受験生の自律神経失調症には漢方がテキメン!

高校3年生、受験を目前に

一年前の夏に部活でトラブルが起きてから何となく気力がわかない。12月の引退まではどうにかこうにか乗り切ったが、そのぐらいから学校で胸苦しさや、息苦しさ、圧迫感、突然理由もなく襲ってくる悲しい気持ちや不安感を感じる様になり、それはどんどん酷くなってきた。

病院にもあちこち行って色々な検査も受けたが異常は無しという結果。整体にも行ったが全くと言っていいほど効果が無かった。

高校3年生で受験まで時間はあと少し。小さい頃から高校まで大好きで続けてきた趣味を、大学でも更に学びたいという目標。今が一番大切な時期だと頭では解っているのに身体と心がついて行かない。

言葉数は少ないものの、「良くなりたい!」というはっきりとした意志。その気持ちがあればきっと大丈夫だと感じたことを覚えています。

漢方では心の火を鎮める

テストの前、ドキドキしたり、緊張して手汗が出たり、というのは誰しも経験があると思います。そこに元々の内向的な性格や、ストレスの強度、虚弱体質などが加わると、そのドキドキはさらにエスカレートして、息苦しい、圧迫感、どうしようもない気分の浮き沈みなどが出てきます。この状態を漢方では「心火旺」と呼び、心にボヤが起きていると考えます。特にまだまだ未成熟な子供や思春期の体はちょっとしたことでバランスを崩しやすく、実際学生さんの自律神経失調症のお悩みは非常に多いものです。

一方で、歯車が合いだせばみるみる元気になるのも若さの特権。親御さんとしては大変心配されると思いますが、深刻な悩み「手足の汗」がんばりすぎて拒食症、過食症、うつ病に~自分を信じること~などを見ても、10代~20代の自律神経失調症は改善もとても早いものです。

体調はみるみる回復、結果はいかに!?

漢方を始めて2週間ぐらいで、具体的にどこがどうという事は解らないけれどなんとなく良いような気がするとのこと。

1か月後にはまだ波はあるものの明らかに気持ちが楽になってきているのを実感。

2か月後には受験面接を落ち着いて終えることが出来ました。

3か月後にはもともと不順だった生理の調子が良くなっている事に気づき、身体に良い変化が起こっていることをはっきりと自覚。少し自分の身体に自信が持てるようになりました。この頃には突然襲ってくる不安感や悲しい気持ちはなくなっていました。

4か月後・・・志望校より合格の通知が届いたと、その日に嬉しいご報告をいただきました。

これから度々、人生には山や谷が現れることでしょう。しかし、今回の経験が大きな自信になって役立つのではないかと思います。彼女の未来に沢山の幸せが待っていますように。心から応援させて頂きます。