みず堂ブログ

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2016.04.01 連翹忌

今日4月1日は何の日?

と言われればもちろん・・・「エイプリルフール」ですよね。

起源は全く不明で諸説ありますが、

①その昔、ヨーロッパでは3月25日を新年とし、4月1日まで春の祭りを開催していたが、1564年にフランスのシャルル9世が1月1日を新年とする暦を採用した。これに反発した人々が4月1日を「嘘の新年」として位置づけ、馬鹿騒ぎをするようになったのがエイプリルフールの始まりとされている。

②インドでは悟りの修行は春分の日から3月末まで行われていたが、すぐに迷いが生じることから、4月1日を「揶揄節」と呼んでからかったことによるとする説もある。

というのが現在有力とされています。

「嘘は午前に、午後にはネタばらし」「他人を不幸にする嘘は絶対禁止」といったルールもありつつ、今や世界的なイベントとなっていますよね。

 

 

では明日4/2は何の日かご存知ですか?

実は「連翹忌(光太郎忌)」と呼ばれ、近現代を代表する詩人として有名な高村光太郎の忌日です。

彼は元々彫刻家であり画家でもありますが、『道程』、『智恵子抄』等の詩集が著名で、教科書で見たことがある方も多いのではないでしょうか?

その高村光太郎が、アトリエの庭に咲く連翹の花を好んでいたことから彼の命日である4/2は「連翹忌」と呼ばれるようになりました。

その花がこちらです↓

レンギョウ(連翹)      連翹

黄色が鮮やかな趣のある色調ですね。

 

この連翹・・・「熱を取り解毒する生薬」として漢方の世界では良く用いられます。

荊芥連翹湯や柴胡清肝湯、防風通聖散などにも含まれる生薬です。

そういった意味ではなじみ深いのですが、実際に連翹の花を見たことが無かったのでその美しさを知りませんでした。

普段扱い慣れている生薬でもまだ全然知らない事がやはり多いものだと感じます。

一生修行一生勉強。

知ることによってまた新たな気づきや感動があるのは本当に嬉しいですね♪

 

(瀧口)

 

 

 

2016.01.27 スーパーフード

こんにちは

 

突然ですが、みなさん

スーパーフードといえば何を思い出すでしょうか?

 

チアシードやキヌアが有名ですが

そもそもスーパーフードとはなんぞや?

 

その定義は下記のように定められています。

・栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること

あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること

・一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、

料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ

 

その中でも特に日本スーパーフード協会が

重要と考えて優先的に国内で推奨するスーパーフードが

【プライマリースーパーフード10】

・スピルリナ ・マカ ・クコの実(ゴジベリー) ・カカオ

・チアシード ・ココナッツ ・アサイー ・カムカム

・ブロッコリースーパースプラウト ・麻の実(ヘンプ)

※日本スーパーフード協会HPより

 

kuko

この仕事に携わるまでこの綺麗な赤色

杏仁豆腐やおかゆの飾り?

くらいにしか思っていなかったのですが

この【枸杞子(クコシ)】には驚くべき効能がたくさん♪

 

杏仁豆腐

※↑大好きな中華料理店の杏仁豆腐

余談ですが、餃子でお腹いっぱいの私は遠慮しました

しかしやはり彩り的にもクコは大活躍♪

 

あの楊貴妃も毎日欠かさず3粒食べていたそうです

日本人でいうと健康オタクといわれていた徳川家康も愛用していたとか

徳川家康は長寿薬として『八味地黄丸』を基本としたものを服用し

人生50年といわれた時代に75歳まで長生きしたことも有名ですね

 

【枸杞子】は漢方では『上薬』に位置づけられています

『上薬』とは中国の薬学書「神農本草経」で

生命を養っていくものとされています

 

【枸杞子】の主な効能に

・疲労回復、滋養強壮

・疲れ目

・血行促進

・美白・美肌効果、アンチエイジング

・ホルモンバランスの調和

などがあげれられます

 

この時期、冷えの解消にもおすすめです

代謝も上げてくれるのでダイエット効果も期待できます♪

 

上海にいた頃、中国人の同僚が

「目が疲れた~」と言っては

枸杞子をマグカップに入れ

お湯を注ぎ、飲んでいたのを思い出します

 

さすが医食同源の国

おやつはくるみやナッツそのものを

自分であの硬い殻を割って好んで食べていました

 

話がそれましたが…

枸杞子はおかゆはもちろんスープに入れるなど

手軽に取り入れられますので

楊貴妃並みの美肌を手に入れたい方に

家康公並みに健康で長生きしたい方に

取り入れていただきたいスーパーフードのひとつです

 

(岩熊)

 

2015.06.15 菖蒲(しょうぶ)

こんにちは、馬借店の二宮です。

先日北九州市で開かれた、とばた菖蒲まつりというお祭りに行ってきました。

30年以上隣の区に住んでいながら、今回がはじめての参加でした。

 

菖蒲の時期に合わせて毎年行われています。

戸畑焼きちゃんぽん・小倉発祥焼うどん・八幡ぎょうざなどといったご当地グルメや、ステージイベント、その他の出店、蚤の市などもあり、想像していたよりもずっと多くの人が来場されておりとても盛り上がっていました。

 

それでも、なんといっても色とりどりの花菖蒲20000本がメイン!

はじめてまじまじと花菖蒲を見ました、夏の風物詩と言われるのがもっともだと思えるくらい、紫色の艶やか且つ上品に咲いている様は圧巻でした。

 

ブログに記事を載せるにあたって、菖蒲について調べてみました。

よく区別がつかないといわれる、あやめとしょうぶは、どちらも漢字で書くと「菖蒲」です。

しかし漢字はおなじでも、あやめとしょうぶは別物。

そして、菖蒲(しょうぶ)と菖蒲まつりで咲いていた花(花菖蒲)も実は別物。

だからあやめと、しょうぶと、はなしょうぶ、は完全に別物だと衝撃の事実が分かりました!

 

菖蒲湯に使われる菖蒲と、花菖蒲は違う種類。菖蒲湯に使われる菖蒲はサトイモ科で、花菖蒲はアヤメ科アヤメ属と、葉っぱが似ているだけで、そもそも科すら違うものでした。

当たり前のように先日花菖蒲をみた際、この間お風呂に入れた葉っぱだよ(子どもの日に)と子供に教えていたことが本当に恥ずかしい限りです。

 

このように、日本語の難しさを感じるのと同時に、当たり前に思っていることが本当は間違っていることも意外と多いような気がしています。

色々なことに興味を持ち、自分で調べることは大切なことですね。

そうすることできっと、人生はより豊かなものへと繋がっていくのではないでしょうか。

 

今後も、アンテナを広げ視野を広げ、いろんなことを知っていきたいと思います。

2014.10.26 竜眼肉

こんにちは!

最近めっきり秋らしくなりましたね。

秋の夜長、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

 

最近、何かしようとして立ち上がった瞬間

「あれ?何しようとしたんだっけ!?」

と情けないほどの健忘症ぶりを発揮しております。

 

そんな私にピッタリ!?な竜眼肉

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中華圏では桂円という名前で果物売場に並んでいます。

丸い果実の中にある黒い種子が龍の目に似ているところからこの名がついたそうです。

どうでしょう?龍の目にみえますか?左の黒いものが種子です。

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見た目も味もライチに似ています。

 

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熟したものを乾燥させたものがコレ↑

生薬として使われています。

滋養強壮効果はもちろん補血作用、貧血予防、鎮静、

神経の高ぶりを抑える、不眠、物忘れ防止(健忘症)などに効果があると言われます。

漢方薬では帰脾湯や加味帰脾湯に含まれる生薬です。

 

あの篤姫も好んで食していたと記録が残っているそうです。

 

自分にもいいかもと思った方

体質にもよりますのでお気軽にご相談くださいね。

 

(岩熊)

 

 

2014.09.15 酸棗仁(サンソウニン)

朝晩肌寒く感じるようになり、一気に秋めいてまいりましたね。

今年の夏は、雨が多くて夏らしい日が少なく、体調がなかなか追いつかないという方も多かったのではないでしょうか?

 

秋は、夏に盛んになった陽の気が、気温の低下とともに、少しずつ陰に傾いていく時。

陽と陰のバランスが丁度いい時ですので、我々人間も過ごしやすく感じるのですね。

一年で一番爽やかで清々しい季節ですが、この時期に体調を崩しやすい方は、

夏の疲れを引きずっていることが考えられます。

夏に冷たいものを摂り過ぎて、胃腸の働きが弱ってしまっていたり、

冷房の中にいることが多くて、汗をあまりかかないでいる場合などは、

体内に余分な熱が溜まり、それが眠れない原因になることもあるのです。

ここ最近、眠れない…夜中に何度も目が覚める…というご相談もよくいただきます。

 

そこで、よく使う生薬が『酸棗仁(サンソウニン)』。

名の通り、棗(サネブトナツメ)の種子を乾燥させたものです。

 

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当店では、胃への負担を軽減するために、軽く炒り、

(香ばしい、おいしそうな匂いが漂います)

成分の抽出を良くするために、専用のミキサーで粉砕して漢方薬に使います。

 

効能は、鎮静、精神が疲れて眠れないもの。

ただ単に眠らせるというわけではなく、嗜眠(眠り過ぎ)にも作用があるのです。

一つの生薬で、全く逆の効果があるというのは面白いですね!

ですので、西洋薬の睡眠薬とは違って、朝や昼に飲んだからといって、眠くなる事もありません。

ただし、作用は緩やか。ゆっくりじっくり身体になじんで効いていきます。

漢方薬では、「酸棗仁湯」「加味帰脾湯」「加味温胆湯」などに入っています。

いずれも不眠にも使いますが、体質によって合う合わないがありますので、ご相談くださいね。

秋の夜長、ぜひ快適な睡眠を…

 

(水木)