症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2019/12/24 (火)

4児の母で日光過敏症は辛い!

36歳の4人の子供がいるお母さん

日差しにあたると肌が真っ赤になり、痒みも少しあり、腫れて固くなり、熱を持った感じになる。それと同時に、胃のムカムカがあり、食欲がなくなるとのことでした。

昔から時折症状としてあったのですが、どんどんひどくなってきたとのこと。

家族で楽しむバーベキューや子供と遊ぶ公園で日差しを浴びるのは付きもので、当日は症状が出なくても必ず次の日には、症状が出て、しかも4~5日続くことがあるとのことでした。どうしても心の底からイベントが楽しめないとのことで、本当にお辛いご様子でした。

母親である以上、家族のイベントは不可避です。そして、大変な子育ての中の楽しみでもあるイベントをぜひ心の底から楽しんでいただきたいと思いました。

体質としては、あざができやすい、目の疲れ、乾燥、立ちくらみ、めまい、頭痛、胃痛、逆流性食道炎、生理前が重い、 イライラが多いということでした。

日光過敏症はよく分からない!

西洋医学的にも、日光過敏症のメカニズムはよく分かっていません。よく分からないことに対して漢方薬はある意味とても得意です。病名が分からなくても症状・体質で漢方薬は決まります。

この方は、根本的な「血」の不足があり、胃腸も壊しやすい体質です。出産を繰り返しているとどうしても血は不足しやすくなるので、やはり産後はしっかり血を補う漢方薬を飲まれることをおすすめします。

そして、アレルギー症状は何よりも免疫の問題です。体の免疫機能を正常化する「上薬」も一緒に飲んでいただきました。

漢方+食生活、スキンケアの見直し

最初の10日で、声かれ、体のだるさ、あせも、立ちくらみ、めまいが良くなっていることを実感。それからも続けていく中で、毎月必ずあった頭痛が全くなくなり、服用して2か月頃には、気持ちのイライラ、生理前の重さ、目の疲れ、動悸、なども改善され気になる症状が全くなくなりました。

また、家族で海に行って遊んで、バーべキューをして長時間日差しにあたっても、お肌の症状や胃の症状は全くでなくなりました。

漢方は、もちろん良かったと思いますが、食事の改善やお肌につける日焼け止め、お化粧品も見直していただき、実行されたご本人様の努力も良かったと思われます。

お肌のお悩みは、中から変えていくとなると改善するのに時間がかかる事が多いですが、この方のように比較的早く効果が表れることもあります。個人差がありますが、必ず変化は起きると信じて続けることだと改めて思います。

今もご自身の自然治癒力を上げる為に漢方を続けてくださっております。今後もしっかりサポートさせていただきます。