症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2019/12/24 (火)

妊娠中の便秘・花粉症・倦怠感・頭痛に漢方薬

妊娠中に役立ってくれるもの

妊娠中は、赤ちゃんを守り育てるホルモンの変化のため、妊娠前とは体調が変わります。

今回、私自身初めての妊娠を経験し、その変化が想像以上で、自分の身体に戸惑うほどでした。

病院で行われる妊婦の集まりなどに参加したときも、妊婦さんはそれぞれ、様々な不調に悩まされていて、何よりも皆さん何か使えるものがあるのか、どうしてよいのかがわからないご様子でした。

妊娠中はお腹の赤ちゃんのために、使える薬も限られます。

妊娠中の身体の変化は当たり前、仕方ないと思っていても、少しでも身体の不調を和らげることができるものがあると助かりますよね。

我慢しすぎずに、お悩みになっていることは、ぜひご相談ください。

皆様が、快適なマタニティライフを過ごせますように!!

下記に私が使って助かったものを紹介します。

便秘

これは衝撃でした。もともとの私は快便体質、逆にたまに下痢をするくらいの、便秘とは全く縁がなかったのですが・・・初期から便が出にくくなり、びっくり!役立ってくれたのは、酵素です。植物性乳酸菌も入っているので、飲むと自然に便通が整ってきました。また、つわりで食欲がわかない時期に、たっぷりの栄養成分がとれていることは気持ち的な余裕にもなりました。妊娠中の便秘はお腹の張りやすさの原因にもなると言われますので、たかが便秘と思わず、しっかり対処することが大切です。

倦怠感

妊娠安定期までは、つわりと同時にひどいだるさにも悩まされました。そんなときに使ったものは、補中益気湯という補気剤の漢方薬。エネルギー補給の漢方薬です。だるさの中でも1日中寝ているわけにもいかない・・・そんな働く妊婦さんの味方です。

花粉症

毎年スギとヒノキの時期に抗アレルギー薬を飲んでいる私でしたが、やはり妊娠中は飲みたくない!使った漢方薬は苓甘姜味辛夏仁湯。小青竜湯よりマイナーですが、充分に即効性もある薬です。(妊娠中の花粉症に小青竜湯はダメ!を参照)

また、点眼薬もなるべくなら使いたくなかったので、目のかゆみには鎮静作用・抗炎症作用のあるローズウォーターを含ませたコットンをあてて落ち着けていました。

頭痛

つわりが少し治まったあとに悩まされた症状。鎮痛薬は何を飲んでいいのか、悩む妊婦さんも多いと思います。私が使ったのは芍薬甘草湯。こむら返りで有名な漢方薬ですが、実は全般的な痛み止めにも使えます。

インフルエンザ+ノロウイルス対策

インフルエンザの予防接種を打っていなかった私。妊娠中は免疫も弱っています。大活躍したのがデイリーミスト。自然な成分の消毒剤で、ノロウイルスにも対応しています。食事前・トイレ後・帰宅時など、手にすり込んだり空間に噴射したり、本当にお世話になりました。それだけ使っても全く手荒れはせず!感染症にもならずに乗り切れました。

また、ちょっと風邪をひきそうな予感のときに桂枝湯、のどが痛いときに桔梗・石膏を混ぜた粉末でうがい&プロポリス飴、そもそも免疫力アップのために霊芝のドリンクや飴なども役立ち、大きな風邪も引かず過ごすことができました。