症状別 漢方の教え

KAMPO KNOWLEDGE
更新日:2019/12/24 (火)

リウマチは漢方でうまく付き合う

リウマチの60代女性

症状が気になり出されたのは40代の頃。扇風機にあたると足が痛いなと感じられていたそうです。

そして、外反母趾のお悩みもあり、ヒールがある靴を履くと痛みもあったそうです。またその頃よりご両親の介護や、寒いところでのお仕事もされていました。

足の痛みやひざの痛み、何より辛いのが手首の痛み。手首に赤みがあり、骨が突き出ている感じがするとのことでした。

他に、匂いに敏感で、特に薬店の匂いやお化粧品の匂いがたまらなく嫌。また、寝ていると全身が痒くなり、かき出すと眠れなくなり、足もつり、寝るのがとにかく辛い。

体質としては、疲れやすい、寒がり・手の冷え、足のむくみ、汗かき、あざができやすい、ストレスありという状態でした。既往歴として十二指腸潰瘍、胆管結石がありました。

リウマチとどう付き合うか?

リウマチは膠原病の一種で、免疫が亢進して自分の体を攻撃してしまっている状態です。遺伝も大いに関わっていますが、何よりも免疫を正常化することが根治には重要です。しかし、今のところ根治する薬がないと言うのが現実です。

漢方でリウマチが根治できるか?と言われると、根治と言うよりはうまく付き合うということではないかと思います。

まずは免疫機能を正常化すると言われる、漢方の上薬(霊芝、田七人参、くこ、冬虫夏草などなど)は必須です。そこに、痛みが出ている場合、体質に合わせて漢方薬を使います。リウマチの場合、主に「寒」と「湿」が悪さをしている場合が往々にしてあります。

4ヶ月で赤みが引いた

リハビリも頑張りながら、漢方を飲み始めて4か月を過ぎた頃には、手の赤みがひいてこられ、足取りもしっかりしてこられました。その頃「本当は海外旅行に行きたい!」と夢をお話してくださいました。

9か月を過ぎた頃には「小さなカートですが、ひけるようになりました」と、笑顔でカートをひいてご来店。

10か月を過ぎた頃には指の関節の腫れがひき「昔の婚約指輪が入るようになりました」と、笑顔で何度もお話され、私も嬉しく一緒に喜びました。

是非、夢を実現して頂けるよう、今後も応援させていただきます。

 

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