漢方みず堂ブログ

新型コロナウイルスに備える〜発熱や喉の痛み・咳が出た時に役立つ漢方〜

新型コロナウイルスに備える〜発熱や喉の痛み・咳が出た時に役立つ漢方〜

3/4現在、厚生労働省は、相談センターに連絡する目安を、37.5度以上の発熱が4日間続く時、だるさや息苦しさがひどい時としています。
息苦しさやだるさがひどい場合、発熱が長引く場合はすぐに相談センターへ連絡してください。

発熱した。
寒気や関節痛がある。
喉が痛い。
咳が出る。
などの不調が出た時、すぐに検査ができないことが殆どです。

そんな時、何かできることは??と思われる方は多いのではないでしょうか。
今回はそんな時に役立つ漢方をピックアップしております。

漢方は、ウイルスそのものではなく、全身状態をみていくのが西洋医学との大きな違いです。

各々の免疫力や体力に合わせて、症状の出方も違いますので、漢方を使い分けていきます。

体力や免疫力を増したり、脱水を改善することができます。
そうすることで、回復への道がスムーズになります。

実際にインフルエンザで、抗ウイルス薬よりも漢方の方が解熱までの日数が短いというデータもあります。

新型コロナウイルスにおいても、基本的には他の風邪などの感染症と同じと考えて良いと思います。
各々の症状に合わせて使い分けしていくことが最も重要です。
※新型コロナ対策として中国国家中医薬管理局が発表した清肺排毒湯についてはこちらの記事で解説しております。

※息苦しさやだるさがひどい場合、発熱が長引く場合はすぐに相談センターへ連絡してください。

発熱した時

急な発熱

・銀翹解毒散・・・悪寒がなく発熱、喉の痛み、痰や鼻水は黄色
麻黄湯・・・・・体力があり、汗がない。高熱(38.5℃以上)、寒気が強い、身体痛が激しい(体力がなくても激しい高熱・身体痛の時は使用することあり)
・葛根湯・・・・・体力が比較的あり、汗がない、発熱、寒気、肩首の凝り
・桂枝湯・・・・・妊娠中や体力がない、悪寒、発熱、頭痛、汗がある(なくても使える)
・香蘇散・・・・・胃腸虚弱な方の風邪の初期。頭痛や発熱、食欲不振、腹部膨満感

風邪の漢方の正しい飲み方妊娠中の風邪に葛根湯はダメ!も参考にしてください。

<悪寒があるがあまり熱がないor熱があるのに熱っぽさがなく冷える>

・麻黄附子細辛湯・・軽度の咽頭痛、四肢の冷え、悪寒が強い、熱っぽさはない

熱が上がったり下がったりするor発症から3日〜

・小柴胡湯・・・・・・・体力が中等度、熱が上がると悪寒がやみ熱が下がると悪寒がする、熱がこもっている、軽い咳
・小柴胡湯加桔梗石膏・・小柴胡湯のような症状があり、喉の痛みがひどい、咽頭炎、扁桃炎
・柴朴湯・・・・・・・・小柴胡湯のような症状があり、咳がひどい、喉の異物感、ストレスで症状が悪化
・柴陥湯・・・・・・・・小柴胡湯のような症状があり、咳がひどい、胸苦しい、胸が痛い、胸の圧迫感がある
・柴胡桂枝湯・・・・・・やや体力が低下した方向け、熱が上がったり下がったりする、頭痛、悪寒、身体痛
・柴胡桂枝乾姜湯・・・・体力が低下した方向け、微熱が続く(または熱が上がったり下がったりする)、食欲低下、頭痛や寝汗、動悸

激しい咳

・麻杏甘石湯or五虎湯・・・発作的な咳き込み、呼吸困難。症状や体質を問わず発作時に使用できる。小児も可。
・小青竜湯・・・・・・・頻発する咳、泡のような痰or水っぽい痰、水っぽい鼻水、くしゃみ
・柴陥湯・・・・・・・・痰が切れにくい、咳で胸が痛む
・柴朴湯・・・・・・・・喉に異物感がある(痰が引っかかっている)、ストレスで悪化
・麦門冬湯・・・・・・・発作的に激しく咳き込む、夜間ひどくなりやすい、空咳、痰が切れにくいかあっても粘っこい、喉の奥に乾燥感

喉の痛み

強い喉の痛み

・銀翹解毒散・・・・・・・強い喉の痛み、悪寒はない
・小柴胡湯加桔梗石膏・・・強い喉の痛み、扁桃腺、咽頭炎(発症初期には葛根湯などと併用することあり)
・桔梗湯・・・・・・・・・体質や体力に関係なく喉の痛みに使える、他の漢方と一緒に飲むことが多い

ちょっと気になる程度の症状

軽い喉の痛みや咳・頭痛

・葛根湯や桂枝湯・・・発症初期に。妊婦や体力低下している方は桂枝湯
・麻黄附子細辛湯・・・発症初期の軽い喉の痛みに。熱感がなく、寒気がある。高齢者や虚弱な人向け
・小柴胡湯や柴胡桂枝湯・・・発症から3日目〜に症状が続く場合に。

だるさや食欲不振

・香蘇散・・・胃腸虚弱な方の風邪の初期。頭痛や発熱、食欲不振、腹部膨満感
・藿香正気散・・・むかつきや吐き気・下痢などを伴う風邪の症状

※喘息の治療薬(ステロイド)が新型コロナウイルスに効果があるのではという報告がありました。

気管や気道の炎症を抑える吸入薬です。
新型コロナウイルスは呼吸器系に強い炎症をもたらすということだと思います。

それを考察すると、小柴胡湯に代表される「柴胡剤」という漢方は呼吸器系の炎症を抑えますので、発症後2〜3日を経過しても咳や咽頭痛がある場合は、柴胡剤の良い適応ではないかと考えます。(あくまで症状や体質によります!)

柴胡剤の一例・・・小柴胡湯(加桔梗石膏)、柴胡桂枝湯、柴胡桂枝乾姜湯、柴朴湯、柴陥湯、柴苓湯(小柴胡湯+五苓散)

些細なことでもお気軽にご相談ください

上記、いろいろと漢方薬をご紹介しましたが、やはり症状によって、そして経過によって最適な漢方薬を服用していただくために、ご相談いただくのが一番です。
常備薬としてストックしておかれると良い漢方薬数種類を体質に合わせてお選びすることもできます。
新型コロナウイルスに感染していなくとも、今の時期咳が出たり、風邪症状があるのは、早く治してしまいたいものです。
※息苦しさやだるさがひどい場合、発熱が長引く場合はすぐに相談センターへ連絡してください。

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